ロシアの空母
◆太平洋はどこも空母だらけ
再就役したワリヤーグは太平洋に向け航海するはずだが、太平洋上はどこも何がしかの航空母艦が配置されている。米軍だけを見ても、太平洋上に航空母艦5隻を配置している。この5隻の原子空母はカリフォルニア、ワシントン、日本を母港としている。このほか、6隻の水上戦闘艦がカルフォルニアおよび日本にある。米軍の航空母艦の排水量はいずれも7萬トン以上であり、艦載機600機を搭載する能力がある。昨年、ゲーツ國防長官は、「米海軍は、その他の國が所有するすべての艦載機の2倍の數を保有している」と述べている。
これに対し、中國の航空母艦の排水量はわずか6萬トンで、戦闘機およびヘリコプタ40機しか搭載することが出來ない。
その他の國を見ると、日本はすでに排水量1萬8千トンの水上戦闘艦を2隻保有しており、1隻が建造中である。これらの水上戦闘艦はヘリコプタ數機を搭載出來るだけだが、將來、垂直著陸出來るF-35Bステルス戦闘機が搭載される。韓國が保有する排水量1萬4千トンの航空母艦4隻も、日本の水上戦闘艦と同じく、垂直離著陸機を搭載してくるはずである。オーストラリアは排水量3萬トンの航空母艦2隻を建造中だ。タイの軽空母「チャクリ?ナルエベト」は排水量1萬2千トンと、數機を搭載出來る規模に過ぎないが、舊型の垂直離著陸戦闘機?ハリアーを搭載可能だ。インドおよびロシアでは、艦載機を搭載する高機能な航空母艦が就役中である。
合計22隻になる各國の航空母艦はいずれも太平洋上に配置されているか、近い將來に配置される予定のものばかりである。これらの中に、中國が連盟を結成しようとしている國は一つもない。米航空母艦は、日本、韓國、タイ、インド籍の航空母艦と共同演習という形式を採っては、太平洋上によく出現している。今後、ワリヤーグが就役しても、世界一とされる米海軍の戦力に対し、中國はただ目標として見據えるほかはないのである。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2011年6月9日