中米関係は今、未曾有の歴史的チャンスを迎えている。このチャンスをつかめるか否かは、中米雙方が斬新な見方で世界の未來を見據えられるかどうか、そして、中米関係をいかに建設的に再建できるかにかかっている。両國には有識者が多い。中米関係の未來は「ゼロサムゲーム」ではなく、互恵?ウィンウィンを実現できると信じている。
昨年1月に胡錦濤主席が訪米した際、中米は「相互尊重と互恵?ウィンウィンの原則に基づき、中米協力パートナーシップを構築する」という重要な共通認識に達し、21世紀の新たな10年にどのような中米関係を作っていくべきかが示された。習副主席の今回の訪米はこの共通認識をより強固なものにし、さらに新たな內容を加えるものとなるだろう。
バイデン副大統領は昨年の訪中後、「ニューヨークタイムズ」に「中國の臺頭は米國の衰退を意味するわけではない」とする文章を寄稿。「中國の成功は、わが國にさらなる繁栄をもたらすと確信している」との見方を示した。
一方の習副主席も1月16日、ニクソン大統領訪中と上海コミュニケ発表40周年の記念活動に出席し、「中米関係の持続的で健全で安定した発展を促すことは、雙方の共通の責任であり、國際社會の共通の願いでもある。中米雙方は積極的に中米協力パートナー関係の建設を推進していくべきだ」と述べた。
要するに、今は中米が互いに激勵し合う時代であり、雙方は共に努力し、大國同士が互恵?協力?ウィンウィンを実現できる新たな道を切り開き、歴史的な飛躍を実現しなければならない。太平洋は広く、世界は大きい。臺頭する中國と米國を包容するだけの十分な余地があるはずだ。(筆者 「國際問題研究」編集長?阮宗沢)
「人民網日本語版」2012年2月10日