■中國の地位上の苦境を浮き彫りにした五輪金メダル

ロンドン五輪が閉會した。金メダル獲得數(shù)とメダル獲得數(shù)の雙方で米國が首位に立った。メダル獲得數(shù)が100個(gè)を超えたのも米國だけだ。米國が依然、最強(qiáng)の超大國であることが示された。中國は金メダル獲得數(shù)とメダル獲得數(shù)の雙方で2位となり、実力第2位の大國であることが示された。だが金メダルとメダルの絶対數(shù)は中國が普通の大國と超大國の間に位置することを示してもいる。（文：閻學(xué)通?清華大學(xué)現(xiàn)代國際関係研究院院長?！腑h(huán)球時(shí)報(bào)」掲載）

多くの人はわが國の実力の地位を「立ち上がりそうで立ち上がらない段階」と評している。この評価は今回の五輪メダルの獲得結(jié)果によっても支持されるかもしれないが、中國の抱える國際的地位上の苦境の解決には役立たない。中國が2010年に日本を追い抜きGDPで世界第2位になったこと、2012年にアウェーのロンドン五輪で金メダル獲得數(shù)で2位になったことで、國際社會は中國が発展途上國としての立場を堅(jiān)持することを受け入れがたく感じている。一方中國人はみな自國を立ち後れた発展途上國と考えている。環(huán)球時(shí)報(bào)の今年の世論調(diào)査では「中國は発展途上國」との回答が2011年と2010年を上回る79.5％に達(dá)する一方で、「中國は先進(jìn)國」との回答は2011年と2010年を下回る2.5％に過ぎなかった。國際社會は一様に中國を先進(jìn)國と見ているが、中國人自身は発展途上國と考えている。この認(rèn)識の相違が、わが國の直面する「國際責(zé)任論」圧力を形作っている。