海外メディアが052D型駆逐艦に注目している。
露誌『ブズグリャド』は9月14日、「西側メディアはこのほど、中國の次世代ミサイル駆逐艦の052D型の1隻目が先ほど進水したと報じた。他の2隻の同駆逐艦も建造中で、間もなく竣工する見通しだ」と伝えた。
アメリカの海軍兵學校の中國海軍問題専門家のジェームズ?ホルムズ教授は、「就役中の2隻の駆逐艦(170と171)に対して長期的な試験を行い、中國は同駆逐艦の大量生産を決定したようだ」と指摘した。
情報によると、中國は今後少なくとも052D型を10隻建造する予定だ。
ホルムズ教授は、「052D型は、中國が海上強國戦略を推進する礎となる。052D型の排水量と戦闘能力は、米國のアーレイ?バーク級とタイコンデロガ級の間となるだろう」と分析した。
大量生産を開始した052D型と、試験実施を目的とする052C型は、主に搭載される武器の內容が異なっている。052D型には、より高性能なフェーズド?アレイ?レーダーと、新型のミサイル垂直発射裝置が搭載されている。
ホルムズ教授は、「052D型は中國海軍の遠洋區域における作戦能力を大幅に高める。同駆逐艦が米國のイージス艦と同様の総合指揮管理システムを搭載した場合、中國海軍はいかなる地域の強國にも遜色しない遠洋艦隊対空能力を持つことになる」と強調した。
中國海軍が10隻以上の052D型を就役させた場合、同地區のパワーバランスに大きな影響を與える。日本は現在6隻のイージス艦を、韓國は3隻のイージス艦を保有している。
中國海軍の実力を評価する際には、中米両國の海軍戦略の差を考慮する必要がある。中國は近海作戦という理論を重視している。その條件下であれば、中國の艦隊は陸軍航空兵と地対空ミサイルの援護を受けることが可能だ。
また中國海軍の活動區域は、主に西太平洋と中國の近海に集中しているため、米軍の主力駆逐艦と渡り合える戦艦を建造する必要はない。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2012年9月17日