中米関係は現代世界で最も重要かつ複雑な2國間関係の1つだ。これは中米ともに同意している判斷だし、米國も口先だけの言葉を弄しているのではないだろう。このように重要かつ複雑な國家関係を前に、米國は十分な慎重さを示し、よく考えてからものを言うべきだ。一時の喜びを図り、勝手気ままに亂すのは大國としての米國の地位にそぐわず、米國の戦略的利益を損なうものであり、アジア太平洋さらには世界情勢の安定に対しても無責任だ。
新たな情勢の下、中米両國は勇敢に現実に向き合い、プラスのエネルギーを蓄積し、相互尊重と互恵?ウィンウィンに基づく協力パートナーシップの構築に努力し、新しいタイプの大國間関係の構築に新たな局面を切り開かなければならない。これが中米関係の処理における中國の原則的立場だ。中米関係がどのような方向へ発展するかは、中國の一存で決まるものではない。來りて往かざるは禮に非ざるなり。この中國の警句の含む豊かな意味を米國は十分に理解すべきだ。
どんな事にも譲れぬ一線があるものだ。領有権に関わる問題においては、相手が誰であろうとも、中國にとって譲歩はあり得ず、いかなる立場変更の余地もない。中國にとって釣魚島問題が何を意味しているのか、米國はよくわかっているはずだし、よくわからなければならない。釣魚島問題において米國は「ひそかに授受した」という歴史の重荷を背負っている。新たな重荷を背負ってはならないし、日本に強引に巻き込まれて、一時の衝動のために中米関係の大局をかき亂してはなおさらにならないと米國に忠告する。
「人民網日本語版」2013年1月21日