資料寫真
中國は、初の原子力潛水艦部隊がすでに海上巡視を開始したと発表した。中國公式メディアは中國第1世代原子力潛水艦と思しき、數十年の歴史を持つ「夏型」(092型)原子力潛水艦の寫真を公開し、同部隊の初の「機密公開」と稱した。同部隊は「大洋の奧深くを駆け巡り、深海の雷に點火できる神秘的な部隊」であり、敵國を脅かす切り札の部隊だという。
中國海軍が西太平洋海域で「機動―5號」遠洋実兵対抗演習を実施する中、中國公式メディアは中國海軍初の原子力潛水艦部隊について報じ、この「切り札」と例えられる部隊の秘密を明らかにした。BBC(ウェブ版)は、「中國公式メディアは、珍しいことに中國原子力潛水艦部隊の狀況を開示し、多くの寫真により北海艦隊の某原子力潛水艦部隊を公開した」と伝えた。中國の原子力潛水艦は1988年9月にキャリアロケットを水中から発射し、目標海域に正確に落下させ、米?露?英?仏に続き5番目に成功した國になった。これは中國の海の戦略的防御力が、初歩的に形成されたことを示した。中國初の原子力潛水艦は1970年12月に進水し、42年間に渡り無事故で航行し、原子力潛水艦の航行時間の記録を樹立した。
臺灣紙?旺報は28日、「解放軍の原子力潛水艦が発射するJL-2ミサイル、米國の都市を射程範囲內に」と題する記事の中で、「解放軍の軍事専門家はメディアに対して、中國の原子力潛水艦は現在、第二列島線付近で戦闘?巡視任務を遂行できると表明した」と報じた。いわゆる第二列島線とは、日本列島から南のパプア?ニューギニアまで連なる島々を指す。専門家は、「技術的に困難であることから、弾道ミサイルを発射できる潛水艦を保有する國は、世界に數カ國しか存在しない」と説明した。中國の新型原子力潛水艦「晉型」(094型)は、射程距離が8000キロに達するJL-2ミサイルを16発搭載できる。西側諸國の軍事専門家は著書の中で、JL-2ミサイルは北太平洋の千島群島から発射した場合、ロサンゼルスに屆くと指摘した。中國の東中國海から発射した場合、グアム島、ハワイ、アラスカ州を射程範囲內に収めることが可能だ。インドの経済紙は28日、「中國メディアは原子力潛水艦の數については明かさなかったが、世界の軍事専門家は中國の原子力潛水艦が8?10隻に、ディーゼル潛水艦が50?60隻に達すると推測している」と伝えた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2013年10月31日