■「シルクロード経済ベルト」の共同建設という新たな協力モデルは、新たなチャンスを創出する
テレシチェンコ氏は、「シルクロード経済ベルト」の共同建設はカザフスタンなど周辺諸國、ユーラシア地域、さらには世界全體に新たなチャンスを創出するとの見方を示した。具體的措置については、特に発展を重視すべき協力分野として次の4つを挙げた。
(1)農業協力。
(2)観光協力。両國には豊富な自然、人、文化、観光資源があり、「シルクロード沿線観光」を大いに開発できる。
(3)クリーンエネルギー協力。中國は風力エネルギー、太陽光エネルギー、バイオエネルギーなどの利用分野で明らかな技術的、資金的優位にある。一方、カザフスタンは再生可能エネルギーが豊富だ。2017年のアスタナ萬博を機會に、協力を加速すべきだ。
(4)教育協力。2003年、テレシチェンコ氏が創設し、指導する國際財団「インテグラーツィヤ」はカザフスタンの學生3000人の中國留學を支援した。
「學業を終えて帰國した彼らの多くが、中國石油など中國企業のカザフスタンでの合弁會社に入社し、カザフスタン?中國協力の建設者となっている」。テレシチェンコ氏は「習主席は以前、今後10年間で上海協力加盟國の學生3萬人に政府奨學金を給付するほか、孔子學院の教員と學生1萬人を中國研修に招待する方針を表明した。われわれはこの契機をうまく利用して、両國の青年交流を大いに推進するとともに、上海協力機構大學の創設を積極的に推し進める」と述べた。
「國の交わりは民の相親しむに在り」。カザフスタンと中國は共に両國協力の成果を大切にしており、今後も両國民間の相互理解、交流を一層強化する必要がある。テレシチェンコ氏は、陝西省から持ち帰ったアカシアの種が、今年カザフスタンで花を咲かせ、良質な蜂蜜をもたらしたことを記者に告げた。「生活上の経験がわれわれに告げているように、將來両國協力はより緊密化し、良くなるのみだ。中國がうまくいけば、カザフスタンもうまくいく」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年11月7日