中國の呉海竜歐州連合(EU)駐在大使はこのほど、中國の新聞「環球時報」とウェブサイト「新歐州(xineurope)」に文章を掲載し、「歴史を直視し深く反省しなければ、日本は歴史の被告席に座り続けることになる」と安倍首相の靖國參拝を強く批判しました。
文章は「歴史問題を根本的に反省し、ナチズムを徹底的に否定したドイツのやり方は歐州の和解と平和、安定の擁護で大きな役割を果たした。1970年12月7日に、ポーランドとの國交正常化基本條約に調印するため同國を訪問したドイツ連邦共和國のヴィリー?ブラント首相はワルシャワのユダヤ人殉難者記念碑の前で跪いた。その瞬間は歐州と世界を震撼させた。歴代のドイツ政府は戦爭責任を認めナチス被害者に謝罪と賠償を続けてきただけでなく、若い世代にナチスドイツの犯した罪を分からせ、歴史を忘れないるように力を盡くしてきた」とした上、「しかし、第二次世界大戦以降のこの70年來、日本は実際の行動をもってその侵略戦爭による大きな被害を受けたアジア國民の傷を癒すことがなかった。東京にも、人々に第二次世界大戦を容易に思い出させる場所がある。それは靖國神社だ。そこには今に至ってもA級戦犯14人が合祀されている。これらの戦犯は日本の侵略戦爭を発動し指導したもので、その両手はアジア國民の血にまみれた」と指摘しました。