英國がアジアインフラ投資銀行(AIIB)への參加を申請したのに続き、フランス、ドイツ、イタリアも17日參加に同意した。まだ最終的に決定していないものの、AIIB參加に意欲的な國が増えていることは明らかだ。(文:石建勲?本紙?zhí)丶s論説員、同済大學財経研究所所長、経済?管理學院教授。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)
AIIBの設(shè)立は習近平國家主席が2013年10月に東南アジアを訪問した際に提唱したもので、アジア太平洋地域の國々のインフラ整備を支援し、コネクティビティ強化と経済統(tǒng)合を促進することが主たる目的だ。AIIBは経済成長の原動力?エンジンであるインフラ整備を支えるだけでなく、アジア資本の利用効率および地域発展への貢獻水準を高める。世界経済が依然低迷し、アジアのインフラ融資需要が大きい中、AIIBの設(shè)立はこの地域にとって、コネクティビティの強化を加速し、自己発展能力を強化し続け、経済発展の持久的原動力となるものだ。これは世界の総需要の拡大にも寄與し、世界経済の回復を促進する。
位置づけと業(yè)務の重點が異なることから、AIIBは現(xiàn)有の多國間開発銀行と競爭関係ではなく補完関係にある。AIIBの設(shè)立は現(xiàn)有の世界金融システムのアジアインフラ整備投資における不足を補うものであり、大きな將來性がある。國際通貨基金(IMF)と世界銀行(WB)の一層の改革を促すとともに、現(xiàn)在の世界銀行とアジア開発銀行(ADB)のアジア太平洋地域における投融資?國際支援機能を効果的に補完するものとなる。アジア開発銀行の予測では、2010~2020年の10年間にアジア太平洋地域のインフラ整備は8兆ドルを必要とするが、アジア開発銀行がインフラプロジェクトに提供する融資は年わずか100億ドルだ。AIIBの設(shè)立は、アジアの発展途上國のインフラ投資分野に存在する大きな不足を補い、アジア地域內(nèi)の資金流出を減らし、アジアの「活力と成長」に投資する。
AIIBも同様に世界各國の積極的な參加を必要としている。英仏獨伊といった先進國が參加すれば資金だけでなく、先進的な國際銀行の経営管理理念ももたらすうえ、AIIBのガバナンス構(gòu)造と國際的イメージを改善し、AIIBの今後の健全で包摂?shù)膜拾k展に新たな活力をもたらす。AIIBは當初から開放?包摂の原則を掲げ、世界各國の積極的な參加を歓迎している。だが遺憾なことに、アジア各國のインフラ整備への貢獻に盡力するこの多國間協(xié)力銀行を米國はあれこれと妨害し、自らが參加しないだけでなく、同盟國が発起國となることも様々な方法で阻止している。