米艦が中國の南沙諸島の島礁から12カイリ內に入り、「危険なゲーム」を展開する中、これとはまったく相容れないような情報が28日に伝わった。ハリス米海軍太平洋艦隊司令官が11月2日に、北京を訪問するというのだ。
海外メディアの報道によると、日系人のハリス司令官は対中強硬派として知られ、米艦が12カイリ內に進入した行動の指揮者とされている。ハリス司令官の訪中は、さまざまな憶測を呼んでいる。しかし記者の調べによると、ハリス司令官の訪中は定例行事であり、米軍の最近の行動とは直接関係していない。
中國海軍軍事學術研究所研究員の張軍社氏は、「中米雙方の軍高官の接觸の強化は良いことだ。特に米國は、中國の南中國海における主権維持活動を正確に理解し、見據えることができる」と指摘した。米國と中國の駆け引きは現在も続いている。米國の國防長官は、再び行動に出ることを婉曲的に表明しており、中國外交部は2日連続で米艦の南中國海進入に抗議している。
豪紙は、「航行の自由の宣言は、米國が本気で中國の島礁の軍事化を阻止しようとしていることを再び証明した。しかし米國の対中強硬政策は南中國海の問題を解消せず、中國もこれを理由に後退することはない」と報じた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2015年10月29日