人民日報は3日、2016年全國両會(人民代表大會? 政治協商會議)の開幕に合わせて文章を発表した。その主な內容は以下の通り。(人民日報「鐘聲」國際論評)
「私の春は両會から始まる」――。これは、2年前にあるベテラン北京駐在外國人記者が人民日報に寄せた文章のタイトルだ。中國が國際舞臺の中心部に近づくにつれ、中國國內の政治課題の世界的な注目度と対外的な波及効果も増している。このほど開幕した2016年両會で、海外メディアは中國の今年の経済成長目標、今後5年間の発展計畫、供給側の構造改革などマクロの話題に注目しているだけでなく、中國による「ゾンビ企業」の処理、不動産の在庫解消、新規雇用といった具體的問題の最新動向をつかもうと努力している。
マクロ情勢を分析する際も、具體的な分野について論じる際も、海外メディアは常に中國の指導者が中國共産黨第18回全國代表大會(十八大)以降に打ち出した國政運営の新理念、新思想、新戦略に言及し、これを中國の変化を分析し、中國の動向を把握する重要な根拠としている。書籍「習近平、國政運営を語る(Xi Jinping: The Governance of China)」は出版後、たちまち世界を風靡した。同書はすでに100以上の國家と地域で計537萬冊を売り上げ、改革開放後の中國國家指導者の著作としては國內外での最高発行部數を記録した。各國の政治家、學者、世論は相次いで書評を発表、同書に関するシンポジウムや座談會が米國やロシア、英國などで開催されている。
また同様に、中國の進む道や中國の模索、中國の経験を紹介する一連の書籍の著作権がすでに米?英?獨?仏?露など十數カ國?地域に販売され、その數が240以上に達している點も注目に値する。例えば書籍「歴史的軌跡:中國共産黨為什麼能?(Why and How the CPC Works in China)」は12カ國語版の著作権販売を達成、「中國―新長征(China : The New Long March)」の英語版は海外市場での販売部數が2萬冊を突破、売上は160萬ドルを突破した。
「4つの全面」戦略構想を協調して推進し、「5大発展理念」を著実に実施し、小康(ややゆとりのある)社會の全面的完成の勝敗を決する――。國際社會は十八大以降の中國の國政運営の新たな実踐を観察する中で、中國指導者の執政理念と責任?使命をはっきりと理解し、ますます多くの國際人が中國社會の発展が直面する困難を分析する際、より大きな視野としっかりとした定力を示すようになった。オーストラリアのケビン?ラッド元首相(Former Australian Prime Minister Kevin Rudd)は「重要なのは、中國の指導者がこれらの問題を認識しているかどうかだ。彼らは、これらの問題に目をつぶっているのだろうか?そんなことはない」「私の提起したすべての分野において、中國政府は十分な政治意欲と、中國の長期的な発展モデルに関する重大問題に対処する政策の方向性を持っている」と語った。
両會の「窓口」が再び開いた。國際社會は今、中國の改革発展の力強い鼓動を感じたいと願い、社會の共通認識を集め、國家発展をリードするという中國の指導者の歴史的責任感と政治的知恵を理解しようと期待を寄せている。(編集SN)
「人民網日本語版」2016年3月4日