外交部(外務省)の10日の定例記者會見で、趙立堅報道官が「ワクチン外交」に関する質問に答えた。
【記者】報道によると日本、米國、オーストラリア、インドが12日に首脳會議を開き、発展途上國へのワクチン援助の強化について合意するとみられる。これは中國の「ワクチン外交」を念頭に置いたものだとする聲がある。これについて中國側としてコメントは。
【趙報道官】中國は國際的なワクチン協力の先頭に揺るぎなく立っている。我々はすでに10數か國とワクチン開発?生産協力を行い、100か國余りの10萬人以上のボランティアが參加している。17種類の中國製ワクチンが臨床試験段階に入り、60數か國が中國製ワクチンの使用を承認している。中國製ワクチンの安全性と有効性は各國で幅広く認められつつある。我々はワクチン接種の相互認証のフィージビリティとオペレーションについて各國と検討したいとも考えている。
中國は斷固としてワクチンの公平な分配の「先鋒隊」であり続ける。中國は世界保健機関(WHO)の「COVAX」に參加し、第1陣として1000萬回分のワクチンを提供し、発展途上國の差し迫ったニーズに供することを明確にした。中國は、現在までにすでに差し迫って必要とする69の発展途上國にワクチンを援助すると同時に、43か國にワクチンを輸出している。また、我々は國連の呼びかけに応じて、各國の平和維持(PKO)要員にワクチンを寄贈している。我々は國際オリンピック委員會(IOC)と協力して、五輪に參加する選手達にワクチンを提供したいとも考えている。中國のワクチンが新型コロナウイルス感染癥との世界の闘いにさらに多くの自信と希望をもたらすことを希望する。
中國は公共財であるというワクチンの「第一屬性」を斷固として堅持する。我々はワクチンを開発後に國際公共財とすること、特に発展途上國におけるアクセシビリティとアフォーダビリティを高めるべく努力することを約束した。我々は言ったことは実行する。
すでに世界では各種のワクチンが流通している。どのワクチンを選ぶかは各國が自ら決めることだ。中國製ワクチンであれ、外國製ワクチンであれ、安全で信頼できさえすれば良いワクチンだ。我々は「ワクチン?ナショナリズム」に反対し、「ワクチン接種格差」をもたらすことを受け入れず、ワクチン協力を政治利用するいかなる企ても阻止する。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年3月12日