世界保健機関(WHO)はこのほど、中國での第2段階ウイルス発生源調査の実施を提案し、その対象を武漢ウイルス研究所に向けた。これは、以前の「実験室からの流出の可能性はない」という結論と逆行しており、科學は「政治」によって縛り付けられていると言える。中國國際テレビ局(CGTN)が伝えた。
今年3月に第1段階ウイルス発生源報告が「実験室からの流出の可能性はない」という結論を出して以降、WHOは米國をはじめとする西側諸國から「嫌がらせ」を受けてきた。政治的圧力、世論操作、さらには名譽毀損など、米國はどのような悪巧みをしているのだろうか。科學を無視し、政治利益しか見ていない。
証拠がなくても、米國政府は「ウイルスは武漢実験室から流出した」と主張している。まさに、「あなたはそう思わなくても、自分はそう思う」という風である。この政治駆け引きは「アンクル?サム」によって操作されているためである。
「実験室流出」の可能性があるというのなら、200軒以上の生物実験室を世界に持つ米國を調査しないのはなぜか、過去に重大なウイルス流出が発生したフォート?デトリック生物実験室を調査しないのか。
米國國立衛生研究所(NIH)の報告は、新型コロナウイルスは2019年12月には米國で拡散していたとの見解を示した。これは、「ウイルスが武漢実験室から來たことを示す大量の証拠がある」と主張する米國の政治家に「びんた」を食らわした。
「ウイルス発生源」を名目にしたこの政治駆け引きで、米國は明らかに証拠が足りていない。新型コロナウイルスの発生源を突き止めるには、政治ウイルスの発生源もはっきりさせる必要がある。一部の國は偏狹な政治利益のために「実験室流出説」で中國を攻撃し、コロナ撃退が最終目的であることを忘れているのではないか。