習近平國家主席は3日、ロシアの第6回東方経済フォーラム(EEF)の開幕式にオンラインで出席し、式辭を述べました。
習主席は式辭で、「今日(3日)は中國人民抗日戦爭ならびに世界反ファシズム戦爭勝利76周年の記念日に當たる。國際社會は斷固として、第二次世界大戦の勝利の成果と歴史の真相を守りながら、歴史を鑑にして未來を切り開いていくべきだ」と呼びかけました。
また、今年6月にプーチン大統領とビデオ會談したことを振り返り、「中露善隣友好協力條約」の延長や、中露間の戦略的協力と全方位の実務協力などについて新たに合意したこと、新時代における中露の全面的で戦略的協力パートナーシップの見通しに大きな期待を寄せました。
習主席はさらに「當面の世界は深刻な変革に臨んでいる。コロナ禍による不確定性や世界経済の回復鈍化など。北東アジア地域は厳しい試練にさらされる一方、重要なチャンスにも恵まれている。各側が地域に立腳しながら、世界に目を向け、ともに困難を乗り越えながら発展していくことを求める」と述べました。
そのほか、習主席はグローバルな感染防止対策の連攜強化や、コロナワクチンの共同開発と生産協力を呼びかけ、ワクチンとウイルス起源調査の政治化に斷固反対し、人類衛生健康共同體の構築に取り組むことを強調しました。
そして、「一帯一路」イニシアティブとユーラシア経済連合(EEU)のマッチングや、デジタル経済によるイノベーション、気候変動問題への対応などについて互恵協力を進めるよう呼びかけました。
第6回東方経済フォーラムは2日から4日にかけて、ロシアのウラジオストクで行われ、今年のテーマは「世界変局の背景下にある極東の新しいチャンス」です。
「中國國際放送局日本語版」2021年9月4日