中國映畫「狙った戀の落とし方(原題:非誠勿擾)」のヒットで、中國に北海道ブームが巻き起こったのはいつだっただろうか。北海道の観光発展モデルは、日本各地の観光地がこぞって真似をしたほどだ。
北海道札幌市は8日、2011年4-9月の観光客數を発表した。それによると、昨年に比べ、札幌の観光客數は9.9%減少、わずか665萬5000人で1993年の調査開始以降、初めて700萬人を下回った。東日本大震災と原発事故の影響で、外國人観光客の數が50%減少したことが響いた。
観光客を出身地別にみると、北海道以外の場所から訪れた観光客は昨年と比べ14.2%減少の279萬1000人だった。北海道內部からの観光客も6.6%減少の386萬4000人だった。また、日帰りの観光客數は13.1%減の328萬7000人、一泊以上の観光客は6.6%減の336萬8000人だった。
外國人観光客數は前年比51.3%減の16萬7000人。月別にみると、大地震直後の4月は前年と比べ9割以上減少、わずか2400人。5月も71.7%減の1萬2000人だった。しかし、5月以降は回復傾向にあり、9月は前年比でわずか30%減とかなり持ち直した。
観光客を出身國別にみると、臺灣が3萬9000人、韓國が2萬3000人、中國大陸が2萬3000人だった。中國大陸からの観光客は前年にくらべ69.6%減少しており、北海道ブームが冷めつつあることを示している。
札幌市観光文化局は、「札幌は原発事故の影響を受けていない。これは周知の事実であり、外國人観光客數は回復に向かっている」とする半面、「世界の不況と円高が北海道の観光に打撃を與えている」と述べている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月15日