國の西部大開発戦略実施以降、チベット自治區のインフラ施設、投資環境の整備が進んだため、ますます多くの企業がチベットに注目し対チベット投資熱が高まっている。
自治區招商局の説明によると、昨年1年間だけでチベットが企業誘致、資金導入契約締結件數は313件、合意金額は47.2億元に上り、実質投資資金額は15.66億元に達している。合作項目は農牧業開発、生態建設、旅行サービス、チベット醫薬、鉱産物、不動産などの分野である。
チベットは自然資源、文化遺産が豊富で、旅行、チベット醫薬、鉱山業、農産畜産物加工業などが支柱産業としての速やかな発展が待たれており非常に大きな商機が潛在しているが、立ち遅れたインフラ施設が長期にわたって資金導入を制約していた。根本的にチベットの投資環境を改善するため、1994年に中央が第四次チベット自治區に関する業務座談會を招集した後、國は785億元を投入してエネルギー、交通、通信などのインフラ施設を建設すると同時に、同業チベット支援の省市、中央國家機関、國有大型企業が相次いで53億元を投資し、1698項目のチベット支援を行っており、これがチベット経済社會の発展のための強力な動力となっている。
自治區は一連の資金導入優遇政策を打ち出すとともに、招商局、「ワンストップ式審査認可サービスセンター」などを開設して、行政審査認可のスピードアップ、サービスの質的向上をはかっている。
自治區招商局責任者の説明によると、「チベットの資金導入の特徴は、東部、中部沿海地區の資金、技術、管理、人材とチベットの資源、優遇政策を有機的にリンクさせていることである。例えば、山南(ロカ)地區では湖北華新公司から1.6億元の資金を導入してセメント工場を改造し、內蒙古オルドス集団は那曲(ナッチュ)カシミヤ櫛梳工場の「接木」改造を行なうとともに、合資して那曲東源カシミヤ製品有限責任公司を設立している。また、自治區內の民間投資も日増しに活発になってきており、昨年の資金総投資額は90%増を超える21億元に達している。
この數年、チベットは多國籍企業に注目されている。2004年、カールスバーグ國際有限公司がラサビール有限公司に投資し、チベット初の世界ベスト500社の仲間入りをし、その後、安利チベット支社がラサで開業して、チベット2番目の世界ベスト500社入りを果たしている。
「チャイナネット」2005/08/22