外交部の李肇星部長は3日、訪問先のウィーンで、歐州連合(EU)の議長國?オーストリアのプラスニク外相、次期議長國?フィンランドのトゥオミオヤ外相、ソラナ歐州理事會事務局長兼共通外交?安全保障上級代表、ヴァルドナー歐州委員會対外関係擔當委員と會談した。
中國?EUの雙方は、過去1年間の関係発展への満足を表明した。
李肇星は06年に重點を置くべき事項として、次の5點を示した。
(1)第9回中國?歐州首脳會合に向けて準備を整える。
(2)新たな貿易紛爭に適切に対処し、中國?歐州の経済貿易協力の発展を維持する。歐州が中國を「完全な市場経済國」と承認するかどうかの問題については、できるだけ早く進展が得られるよう努める。
(3)ハイテク分野での協力を強化し「中國?歐州科學技術年」の準備にできるだけ早く著手する。
(4)イラン核問題、中東問題、國連改革など、関心の集まる國際的?地域的な問題について、意思疎通と協力を強化する。
(5)EUは歐州理事會が行った約束に沿って、中國側が當然の懸念を示している問題を早期に解決する。
一方、歐州側は、中國との努力により第9回首脳會議でより多くの成果を収めたい考えを示した。また、雙方によるパートナーシップ締結に向けた交渉を早期に始め、全面的協力に関する協定を締結することに期待を示し、このことが中國との戦略パートナーシップの要請に合致するとした。さらに、具體的な措置により、貿易、民用航空、環境保護、観光などの分野での協力を強めたいとの意向を表明。中國を「完全な市場経済國」と認めるかどうかの問題については、引き続き努力していくとした。「一つの中國」政策については、EUは同政策をしっかりと実行し、変えることはないと表明した。
雙方はこのほか、イランの核問題、アフガニスタン問題、中東問題、朝鮮半島の核問題などについて意見を交換した。
「人民網日本語版」2006年2月4日