以下は4月19日、チャイナネットに屆いたチベット問題、CNNキャスターのキャファティによる中國を侮辱する言論についてのメールです。(文章は原文のままです)
?
チャイナネット編集者一同様
この度は、お忙しいなか、丁寧なお返事をいただきありがとうございます。
また、拙文に対し、過分のお褒めをいただき恐縮したしております。
私は、2年ほど前から中國に住んでいる日本人です。現在、中國の広州におり、大學で日本語を教えています。私にとって、中國は「第二の故郷」であり、中國の人々は私の愛する家族、親しい友人、そして可愛らしい學生でもあります。
広州は現在、「商売の祭典」である交易會の真最中です。世界中から商人が集まって、とても賑やかです。面白いことに、この時期の広州では、中國各地から少數民族も集まって繁華街の歩道に民蕓品の「店」を広げています。民族衣裝を著て、普通話だけでなく、ちょっとした広東語や英語すらも駆使して、なかなかの商売上手です。
実は、彼らの行為は「違法」です。しかし、彼らの「違法」は中國政府の少數民族政策、つまり「寛大」政策を如実に表しています。中國では「上には上の政策、下の下の対策」と言うそうですが、少數民族もしっかり政府の政策を利用して、強かに逞しく生きているのです。
ラサで起きた314暴動事件は、中國政府の「弾圧」が原因ではなく、むしろ全く逆で、中國政府の「寛大」に乗じて海外の分裂勢力が起こした極めて卑劣な陰謀です。だから國內の「暴徒」の多くは騙されたり、脅迫されたり、買収されりした人たちで、善良なラサ市民は暴徒を罵り非難しても、共感や支持など決してしないわけです。
CNNキャスターの暴言には、私も非常に怒っています。世界中の何処に自分の家族や友人や學生を公然と侮辱されて、憤らない人間がいるでしょうか。
特に腹立たしいのは、このCNNキャスターの傲慢さです。この世界に「完全完美」の人など無く、當然「完全完美」の國もありません。それぞれの國には、それぞれの政治體制があり、社會発展の仕方があり、様々な文化、宗教、価値観があります。オリンピックはそのような現実の上に、様々な相違と矛盾を超え、平和と友情という崇高な理想を求めて開催するから意義があるのです。ですから、西側が特定のオリンピック開催國に自國の価値観を押し付けたり、政治取引に利用するのは、オリンピックの理念に対する傲慢な反逆です。
それに、西側の重要な価値観であるキリスト教には、「人を裁くな」という教えがあります。これは、「人間は神ではなく、不完全で有限な存在であるから、他人に対しては先ず寛大であれ。軽々しく裁くべきではない。」という素晴らしい教訓だと思うのです。このCNNキャスターは全世界の五分の一を占める人々に一方的に「審判」を下したわけで、これは西側の価値観をもってしても、非常に罪深い行為なのだと考えます。
それから、私がもっと憤慨したのは、ダライラマの「放火した店は風俗店」という、とんでもない暴言です。彼は、あの生きたまま焼き殺された娘さんたちを、あろうことか「風俗嬢」呼ばわりして「正當化」を試みましたが、これこそ、彼が一連の暴動の指導者であり、その殘虐非道で卑劣極まりない、人を人とも思わぬ腐りきった正體を暴露したのだ、と私は考えます。「生き仏」の「化けの皮」が剝がれた「生き鬼」です。
北京にはもちろん、行きたいです。でも、この時期は何かと大変でしょうから、もう少し落ち著いてから、ゆっくり行きたいと思います。
では、この辺りで失禮します。
チャイナネット編集部の皆様の日ごろのご努力に心から敬意を表します。
宮田
?
「チャイナネット」 2008年4月23日