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「中國の一日」応募作品の紹介
発信時(shí)間: 2009-09-15 | チャイナネット

 

        9月14日付けの応募作品

 

 

 

応募者名:加藤 勝正(かとう かつまさ)

國 籍:日本(中國青島在住)

題:心ね優(yōu)しい青島人から知った中國の底力

 

 

40年間、日本で企業(yè)に勤め、退職後、好きで青島にやってきた。中國語はせいぜい「ニイ ハオ」「シエ シエ」くらいしかできない。62歳だった。2005年7月以來、4年になる。

以來、ヨチヨチ歩きの獨(dú)り歩きを始めた。言葉も地理も分からないままの生活。不安いっぱいで始まった生活だったが、心配無用だった。有力な『助っ人』がすぐ現(xiàn)れ、助けてもらえたからだ。

生粋の青島人で、一人は孔偉さんといい、もう一人は同級生の高彩霞さんのお二人だ。お二人とも私にとって「恩師」であり、今でも何かと教えを乞う。孔さんは社會(huì)的なルールや慣習(xí)を、高さんは生活上の知恵を授けてくれる。この4年間の青島生活を順調(diào)に過ごせたのも、このお二人によるものだ。

道路を渡る時(shí)には「まずは左を、次に右を確認(rèn)して渡ること。決して走らず、運(yùn)転手に存在を知らせるように渡ること」、日常生活では「通勤時(shí)の鞄は襷掛けにすること、財(cái)布は決して人前では開けないこと」、「買い物は必ず値段を確かめ、少しでも安い店で買うこと」、「乗り物はバスが安くて安全」等等すべてが役立つことばかり。

青島滯在がかれこれ半年を過ぎたころから今年の4月までの3年半、青島の企業(yè)の中國人社員に日本語を教えた。生徒は20代の若者で、大學(xué)でITを?qū)Wんで日本企業(yè)に関連したソフト開発者ばかり。

ボランティアで教え始めたこともあり、また、私自身が一人生活をしていることもあってか、授業(yè)後は生徒たちがご馳走してくれた。「先生、今日は青島料理の海鮮に行きましょう」とか「今晩は吉林料理の店に案內(nèi)します」とか「美味しいお粥の店を見つけたので行きましょう」といつも気遣ってくれた。そして、道を歩く時(shí)には教材の入った鞄を誰彼となく持ってくれたり、歩道の內(nèi)側(cè)を私に歩かせるよう気遣ってくれたり、店では必ず最初の料理を盛ってくれたりして気配りも怠らなかった。

こうした対応は私が「教師」であるからであり、60歳を越した「老人」でもあるからだろう、と考えた。しかし、正解は少々違っていた。私の判斷基準(zhǔn)が少しずれていたことに気づいた。

彼ら中國人の心の中には年長者を尊敬する気持ちがあり、それをそのまま素直に言動(dòng)に移したにすぎないのだ。それに気づいた時(shí)、私は少々自身を恥じた。

さらに、私のクラスを卒業(yè)した人ばかりか、転職した人、退職した人などが今でも時(shí)に私を呼んで食事會(huì)を開いてくれる。この9月11日の「教師節(jié)」には食事に招待してくれた。また、帰國するたびに、東京在住の生徒たちが集まってくれて近況を聞かせてくれたり、悩み事を相談してくれたりする。

先の孔さんにしろ高さんにしろ、そして生徒たちにしろみんな心根が優(yōu)しく、人としてのぬくもり、優(yōu)しさを持っている人たちだ。いつも「教師である前に良き生徒でありたい」と思っている私にとって、青島人(中國人)は良き教師であり、恩人である。

こうしたぬくもりや優(yōu)しさを感じて、私は中國の底力を知った思いがした。『チャイナネット』(9月11日付)の文章に「どんな小さな問題でも13億を掛けるととてつもなく大きな問題に変わり、どんな大きな総數(shù)でも13億で割ると小さな數(shù)になってしまう」とあったが、「どんな小さな問題でも13億を掛けるととてつもなく大きな力になる」と実感した。

この9月から青島の大學(xué)で日本語教師として新たに出発した。そして、その新たな出會(huì)いに、今胸をときめかしている。

 

 

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