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広州モーターショー後の中國市場では、日系メーカーが引き続き競爭の中心になり、歐米系メーカーの、特にフォードとフォルクスワーゲン(VW)の発展ぶりも目立つ。日系メーカーは來年打ち出す新車が魅力的というだけでなく、各メーカーともに中國市場のニーズに合わせて徐々にモデルチェンジをはかってきたことが背景にある。トヨタの「RAV4」、ホンダの「CITY鋒範(fàn)」、「歐州タイプ雅閣」(アコード)、日産の「奇駿」(エクストレイル)、マツダの「睿翼」、スズキの「奧拓」(アルト)など、日系メーカーの新車は個性と低排気量?省エネの性能とを兼ね備えている點に特徴がある。かつての大型車指向は次第に変わりつつある。
歐米系メーカーをみると、改革を志してはいるが、迅速に決斷を下すには到っていない。歐米系メーカーが今後発売する新車――フォードの新「嘉年華」(フィエスタ)、シボレーの「科魯茲」(クルーズ)、シュコダの「晶鋭」(ファビア)、アウディの新「A4L」、ボルボの「S80L」――などをみると、これまで市場で人気を集め、利益率も高い大型車に引き続き重點を置いており、來年の厳しい市場情勢に対する見通しが充分でないことがうかがえる。
低迷する市場に対し、新車種を打ち出しても期待するほどの市場救済効果はあがらないとみられる。既存の車種を利用し、サービスを向上させ、個性と省エネ性能を備えた製品を打ち出すことが必要だ。低迷する市場にはコンパクトな製品と慎重な市場戦略こそがふさわしい。
「人民網(wǎng)日本語版」2008年11月27日
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