6日に開かれた「中國民用航空工作會議」によると、全國の民用航空業界の経済収益は08年、大幅な下落となった。昨年1月から11月までの全業界の赤字は39億5千萬元、航空會社の赤字は70億7千萬元に達した。「京華時報」が伝えた。
民用航空輸送の総輸送量?旅客輸送量?貨物輸送量の成長率は昨年と比べてそれぞれ17.1ポイント?13ポイント?14.8ポイントの低下となった。中國民用航空局の擔當者によると、航空會社の経営困難はさらに深刻化しており、一部の會社では債務超過が起こっている。空港の損失も拡大している。業界內の資金に十分な流動性がなく、債務履行が困難となる狀況も多発している。
同擔當者によると、國際金融危機の影響を受け、世界経済の成長は今年、明らかな減速となる見込みだ。國際貿易や海外旅行の成長もスローダウンするため、世界の航空需要とりわけ國際航空への需要がマイナス成長となる可能性もある。さらに國內経済も低迷の傾向にあり、企業の経営は困難を増しており、市民の可処分所得の増加も緩まっている。國內の航空需要の成長率もこれによって減速する可能性がある。もしも対応を間違えば、業界全體に輸送能力の過剰や無秩序な競爭、経営困難、赤字拡大などの狀況が起こり、安全にかかわるリスクも拡大し、業界の安定に影響が出る恐れがある。
同擔當者によると、世界経済成長の明らかな減速はエネルギー資源と資産の國際価格の下落を呼んでいる。航空燃料価格が大きく上昇する可能性は今後しばらくは小さく、このことは民用航空のコストを下げるのに有利な材料となっている。
「人民網日本語版」2009年1月7日