第三に、中國企業にはオリジナルの中核技術が不足しており、國際市場で立ち位置を見つけることが難しい。中國の現在の大企業は、基本的にはなお海外技術の導入や中國の巨大な市場に依拠して大きく強くなっている。たとえば海尓(ハイアール)の冷蔵庫、聯想(レジェンド)のコンピューターなどは、基本的には歐米日の企業が中核技術を掌握し、中國側が中核技術を掌握していないので、市場で価格競爭を戦わなくてはならず、先進國市場で一定の位置を占めるのは難しい。
中國には現在、世界的な大型ブランドはないが、株式合併や合弁を通じて、世界的大ブランドの株主になることはできる。大量の外貨準備の多くをこうした大ブランドの株式購入に充てるのは、米國國債を買うよりもずっといいことだ。世界的ブランドの構築という大任は、民間企業に任せるべきである。民間企業はアパレルや飲食サービス、ホテルサービスなどのハイテク技術を必要としない分野で突破口を見つけることができる。現在、歐米企業のサービス業は価格が高額でありながら、質にはなお改善の余地があり、中國の企業が東方文化の優位點を十分に発揮し、営業販売、文化、サービスの各方面で工夫を重ねれば、歐米企業と同じように大きく、強く成長することができる。
「人民網日本語版」2009年8月5日
|