胡祖六氏:規制が多すぎれば市場経済が制約される
ゴールドマン?サックス(アジア)のフレッド?フー(胡祖六)社長は次のように話す。わが國の歴史を振り返ると、大いに規制された計畫経済から現在まで、全體的に言って政府の力が大きすぎ、規制が多すぎる。そのため市場経済の発展が制約され、市場経済の効率が損なわれ、公平な結果が出せないでいる。これほど多くの規制があれば腐敗行為もあり、特にゲームのルールは公平でないと、隙を抜かれることが生じることになる。しかし私たちは市場経済がイコール完全な自由放任で、政府が役に立っていないと言っているわけではない。
政府にも重要な役割があり、それは市場経済の中でしっかり管理を行うことだ。多くの業界で政府は立法者、管理者であると同時に參加者でもあり、競爭にも參加する。市場経済において、重要なのは政府と市場の境界線をどこに引くか、政府が管理すべきこと、管理すべきでないことを明確にすることである。これは根本的なテーマである。
楊文俊氏:単一次元的な低炭素は不要
蒙牛集団の楊文俊総裁は、環境危機または気候危機というのは、人類史上に出現した新たな危機の形であると語る。人類史上に、これほど世界的、同時進行的な危機が現れたことがなかった。これは全世界の協力で解決する必要がある。エコロジー?アジアの未來を模索することは、現代人が放棄することのできない歴史的責務で、その著眼點は今年の年次総會のテーマでもある「アジアの持続可能な発展の現実的選択」である。最近よく言われているスローガン「低炭素」は、持続可能な発展のメカニズム、體制、モデルとならなければならない。しかし、生活の質や作業効率を過度に犠牲にし低炭素を追求してはならず、つまり単一次元的な低炭素ではなく、「炭素中和」を提唱すべきである。
蒙牛が澳亜國際牧場に建設する世界最大のバイオメタンガス発電所は、牧場から出た糞便や汚水を利用し発電を行い、國家電網に年間1000萬キロワット時の電力を供給することができる。計算してみると、牛1頭の1年間の発電量が家庭用冷蔵庫5臺の1年間の消費電力となる。中國で石炭消費が最も少ない火力発電ユニットである山東鄒県発電所の石炭消費量1キロワット時當たり313.52グラムを基準に計算すると、石炭燃焼による二酸化炭素排出量は3135トン減少したことになる。また、荒れた山などの緑化を通じ、企業の工業生産で生じる二酸化炭素排出を中和し、経済効果に影響しない低炭素経済を実現することができる。