以上3種類の新エネルギー車にはそれぞれ長所と短所がある。ハイブリッド車は実現可能性が最も高い。內燃機関と電動機を同時に駆動させるもので、技術的に最も早く量産を実現し、航続距離が最も長い。一方、欠點として挙げられるのは原油に依存することだ。電気自動車はゼロ排出を実現し、技術的にも量産にこぎ著けている。ただ、航続距離や動力の面に頼りなさがあり、大量の充電ステーションを設置する必要があるなど関連設備の面でも課題を抱えている。水素エネルギー車は全く新しいエネルギーへの転換を実現した。排出や動力の面で最も優れている。一方、エンジン技術が複雑で開発コストが高いという欠點がある。
ではどの種類の新エネルギー車が自動車新時代を制するのだろうか。大手自動車メーカーの社運を賭けた大勝負が始まっている。
こうしたなか、いっそのこと3種類を同時に展開するという方法を採用する企業も見られる。韓國のヒュンダイや起亜(キア)は、ハイブリッドモデル「エラントラLPI」やディーゼル?ハイブリッド車「i-flow」、ソナタ?ハイブリッドなどハイブリット車の発売に続き、8月にはミニ電気自動車の試運転を開始。これと同時に世界最先端の燃料電池システムも完成させている。このほか、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)、ダイムラー、BMWなども巨額の資金を投入して3種類の同時開発を進めている。