かねてより、中國人には多國籍企業(yè)が中國市場をいかに重視しているかを引き合いに出して、自身の名譽や栄譽とする、という考え方がみられた。ある多國籍企業(yè)のあるブランドの世界市場の中で中國市場がトップになると、その企業(yè)の従業(yè)員より喜ぶことさえあった。國內(nèi)で大規(guī)模なモーターショーが開催されると、中國メディアは「某メーカーが中國でのモーターショーをA級モーターショーに格上げした」とか、「某メーカーの出展した車種が最も多い」とかいったニュースをさかんに報道する。こうした考え方や報道からは、多國籍企業(yè)が中國を持ち上げて、破格の待遇を與えている、といった考え方がほのみえるが、実際のところは、中國市場が多國籍企業(yè)を成功に導(dǎo)いたのだ。
歐米や日韓の市場は長期的に安定した狀態(tài)にあり、今では新興市場で最も大きな成長パワーは中國にある。ここ數(shù)年、世界で順調(diào)に発展している企業(yè)は、中國市場でも順調(diào)だ。中國市場でうまくいっていない企業(yè)は、世界でも経営狀態(tài)が芳しくない。GMのような破産や國の保護(hù)に直面した企業(yè)でさえ、中國市場での業(yè)績が好調(diào)なため、最終的には「根っこ」を殘すことができた。多國籍企業(yè)にとって、中國自動車市場は當(dāng)面の危機を乗り切るための命綱であるだけでなく、これからより大規(guī)模に、長期的に発展していこうという希望を託す場所にもなっている。多國籍企業(yè)にとって中國市場は実際、命運を左右する存在となっているため、各企業(yè)は中國で市場を拡大し、中國市場でより多くのシェアを獲得しようと力を入れている。
一部の多國籍企業(yè)の辭書では、「グローバル化」というのは中國市場の徹底的な開放の意味であり、中國人がこの企業(yè)の製品をせっせと消費し、中國市場でこの企業(yè)が縦橫無盡に駆け回る、ということを意味する。こうした企業(yè)は、中國自動車市場がこれら企業(yè)の「グローバルシステム」を取り入れるのはよいことであり、中國獨自ブランドは誕生する必要がまったくなく、誕生したとしても発展しないと考えている。