このところ、金相場(chǎng)が記録更新を繰り返している。英紙によれば、金相場(chǎng)を上昇させている経済要素は通貨政策とインフレリスクに集中しており、同時(shí)に中國(guó)が金相場(chǎng)に影響を與える最も重要な新要素となっているという。

最近の金相場(chǎng)の急上昇は新たなブルマーケットの第一段階に過(guò)ぎない。今後數(shù)年続くと見(jiàn)られるこのブルマーケットは、2015年には金相場(chǎng)を2000ドル/オンス以上に引き上げるだろう。金相場(chǎng)の上昇を促進(jìn)しているのは、経済的要素だけでなく、各機(jī)関における金購(gòu)買方式の革新も影響している。しかし、金相場(chǎng)を上昇させる最も重要な要因はまだ出現(xiàn)していない。

金相場(chǎng)を上昇させている経済的要素は通貨政策とインフレリスクに集中している。円高を抑えるため、日本政府は9月、外國(guó)為替市場(chǎng)に240億ドルを投入し、介入を行った。FRBの方でも新規(guī)の量的緩和政策をちらつかせている。これにより、投資者は米ドルを売り払い、しかも、その他の通貨に通貨安競(jìng)爭(zhēng)を巻き起こす引き金となる可能性がある。

5年前に打ち出されたExchange Traded Fund(ETF)も金相場(chǎng)の上昇を後押しした。これらの基金により投資者の金購(gòu)買は便利になった。現(xiàn)在、これらの基金が所有する金は2000トンを超え世界第6位の貯蓄者となっている。

金市場(chǎng)に影響するであろう最も重要な新要素、それは中國(guó)である。中國(guó)の外貨貯蓄は2.4萬(wàn)億ドルを超えるが、その中で金投資に使われているのは1.7％に過(guò)ぎない。今後5年間でその外貨貯蓄は5～6萬(wàn)億ドルにも上ると見(jiàn)られ、今の比率を維持したとしても1000-1500トンの金購(gòu)入を必要とする計(jì)算になる。しかも、中國(guó)は金の外貨貯蓄に占める割合を拡大することでドル下落による衝撃を抑え、國(guó)際通貨としての人民元の地位固めをしようとする可能性がある。

一部の中國(guó)官吏は、公に中國(guó)中央銀行に対し金の大量購(gòu)入を呼びかけている。今のところ、中國(guó)中央銀行はコメントを控えているが、米國(guó)がドル切り下げ戦略を?qū)g行し、人民元のグローバル化が進(jìn)めば、その方向に進(jìn)む可能性はますます大きくなる。

このほか、中國(guó)のインフレ率が上昇すれば、國(guó)內(nèi)における個(gè)人の金需要がにわかに増加するだろう。中國(guó)政府が金市場(chǎng)への規(guī)制を解いて以來(lái)、金の個(gè)人需要は急速に増加している。過(guò)去12ヶ月で中國(guó)の個(gè)人が購(gòu)買した金は合わせて143トンで、2009年の73トン、2008年の17トンに比べてその差は歴然である。更に、投資家が中國(guó)のインフレ率上昇を察知すれば、この數(shù)字は瞬く間に數(shù)百トンにまで上昇するだろう。

中國(guó)がいつ金の購(gòu)買を行うかは誰(shuí)にも予測(cè)できないが、それが金の需要を拡大することは確実である。今後25年間は、中國(guó)の需要がその他全ての要素を圧倒的に上回って金相場(chǎng)の大幅な上昇を確保するだろう。（著者デヴィッド?ヘアー(David Hare）グローバル経済コンサルタント會(huì)社理事長(zhǎng)）

「中國(guó)網(wǎng)日本語(yǔ)版（チャイナネット）」2010年11月2日