レアアース製錬工場の建設現場
マレーシアの首都クアラルンプールの北東約260キロの場所にあるクアンタンは、數十萬人の人口を有し、農林漁業と観光業を主な産業としている。住民は今も靜かに、ゆったりした生活を送るが、ここにある世界最大のレアアース製錬工場がその穏やかな雰囲気を打ち破った。
建設中のこの世界最大のレアアース製錬工場の投資額は2億3000萬ドル、レアアースの年間生産高は約17億ドルになると見込まれている。稼動後の年間生産量は2萬2000トンに達し、世界の需要の約3分の1を満たすことができ、世界のレアアース貿易の市場構造に大きな影響を與えると見られる。世界のハイテク商品メーカーは、レアアースの供給が長期的に安定することを強く望んでおり、同工場は、中國以外の長期的に安定した供給源となる。
ところが、環境問題により、同工場の建設をめぐる論爭が現地で起きた。住民の強い反対を受け、マレーシア政府は建設停止を決定した。
輻射と尾鉱処理が問題に