▽人民元の國際化を促進
とはいえ、現(xiàn)在、中國には3兆2千億ドルを超える膨大な外貨準(zhǔn)備資産がある。謝院長は日本が今のタイミングで中國國債を大量に購入しようとしていることについて、一定の懸念を表明し、次のように述べた。日本にとってみれば、中國國債への投資リスクは相対的に小さいが、中國にとってみれば、人民元は日本の準(zhǔn)備通貨ではなく、日本が円あるいはその他の外貨準(zhǔn)備資産で中國國債を購入したとすれば、すでに十分な量を保有する中國の外貨準(zhǔn)備資産がより一層増加することになる。
だが日本政府は、今回の國債購入は人民元の地位強化を助けるだけでなく、人民元建て債券取引に向けたオフショア市場の育成にも通じるものだと再三強調(diào)する。
日本側(cè)の動機がこれほど単純なものであるはずはないが、ある業(yè)界関係者は、今回の動きが人民元の國際化の歩みを加速させることは確かだと話す。日本が中國との最終合意を達成すれば、先進7カ國(G7)の中で初めて外貨準(zhǔn)備資産に人民元を組み込んだ國となり、ひいては國際社會が人民元を認(rèn)めたことを意味することになるという。
謝院長は「人民元の國際化には人民元が投資通貨、準(zhǔn)備通貨、決済通貨になることが必要であり、この三大通貨になって初めて人民元が國際化したと言える」とした上で、次のように述べた。現(xiàn)在は中國國債は主に銀行間市場、金融機関などの窓口、証券取引所などの市場で取引されており、こうした市場はいずれも國內(nèi)の金融市場だ。日本がこのたび中國國債を購入することは、金融市場の角度からみれば、中國の國際投資市場への段階的発展を促進するものとなり、人民元が今後、國際的な投資手段へと成長することを促進するものとなる。
「人民網(wǎng)日本語版」2011年12月22日