國際通貨基金(IMF)のアジア太平洋局長を務めるアヌープ?シン氏は30日、「アジア各國は世界的な金融市場の混亂への柔軟性を示した」と述べ、「アジア諸國には歐州債務危機に対処できる力強い政策余地がある」との見方を示した。
アヌープ?シン局長は記者団に対し、「昨年9月以降、アジア太平洋地域は経済成長が減速し、輸出の伸びも鈍化した。しかし、巨大な內需が外需の低下による影響を緩和している」と述べた。
アヌープ?シン局長は今後のアジア経済について、「リスクに直面する可能性が高い。歐州債務危機が悪化し世界に波及すれば、アジアも相當な影響を受けるだろう。その際には、貿易だけでなく、市場マインドや金融市場も影響を受ける」と警告したものの、「アジアの多くの國は財政支出拡大と利下げの余地を殘しており、リスクが悪化したとしても、十分に対処できるだろう」との見方を示した。そのほか、「中期的に、アジア各國の政策の重點は経済の安定化と成長動力の強化に置かれるだろう」とした。
IMFは先週発表したレポート「世界経済見通し」の中で、2012年と2013年の景気見通しを大幅に引き下げ、アジア新興國の成長率を2012年が7.3%、2013%が7.8%と予測した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月1日