中國人民銀行の周小川総裁は5日、メディアの取材に対し、人民元の許容変動幅を適切に拡大する可能性を示唆した。

周総裁は、「産業(yè)構(gòu)造の改善や貿(mào)易黒字額の減少に伴い、人民元は均衡が取れた水準(zhǔn)に近づきつつある。溫家寶総理は政府活動報告の中で、人民元に上下雙方向の変動の動きが見られることに言及した。もちろん、これは國內(nèi)外の情勢と関係しているが、このような狀況の中で、人民元相場の変動幅を拡大する條件が徐々に備わっている。中國は人民元の許容変動幅を適切に拡大し、市場の需給をより良く反映させることを検討している」と述べた。

中國の経済情勢を反映する人民元相場には、大きな関心が集まっている。國家統(tǒng)計局のデータによると、2011年末時點(diǎn)の人民元対米ドルレートは2010年末より5.1％上昇した。5日午前に採択された政府活動報告では、人民元相場の形成メカニズムを改善し、為替相場の弾力性を高め、為替相場を合理的で均衡の取れた水準(zhǔn)で基本的に安定させる方針が示された。

「中國網(wǎng)日本語版（チャイナネット）」2012年3月7日