粉ミルクの品質が中國人消費者にとって気がかりな問題になっている。世界最大の乳製品輸出國であるニュージーランドの乳製品から、このほどジシアンジアミドが検出され、これまで海外の粉ミルクに夢中になっていた中國人を大いに驚かせた。「ニュージーランドの高品質の原料乳」ですら信じられないとすれば、自分で牛を飼って自給自足するしか道はなくなる。「人民日報」が伝えた。
海外産粉ミルクは祭り上げられていた祭壇から降りつつあるようだ。こんな時、中國の乳製品メーカーは他人の不幸を喜んではならない。なんといってもメラミン事件という消えない「前科」があるからだ。海外産粉ミルクの評判が低下したからといって、國産ミルクの評判が自動的に上がるわけではない。自動的にシェアを奪い返して、市場で高笑いできるようになるわけではない。最近の市場の動きをみてもわかることだ。國內の粉ミルク企業が考えなければならないのは、國産粉ミルクに対する中國人の信頼をどのように回復するか、さらに進んで「失地を回復する」にはどうしたらよいかということだ。