ただ、中國政府にとっての真の狙いは「華龍1號」を英エセックス州のブラッドウェル原子力発電所に販売することで、中國がブラッドウェル原子力プロジェクトの株式を約80%保有する可能性もある。これを実現するためには、英國での幅広い審査手続きをクリアする必要があり、その審査は原子力管理局が行う。
一方で日本の日立と東芝の大手2社はすでに、數億ポンドと數百人の従業員を投じ、英國での原子力プロジェクトの認可を目指している。
報道によると、中國國有企業の市場參入と大きな政治的支援に対して日本の2社はプレッシャーを感じ、中國が優先的に認可を受けて、日本が中國に負けることを懸念している。また、原子力管理局が複雑で數年に跨る複數の審査に対応する資源を持たないと指摘されていることについて、英國の官僚は日本人に対し、「そのようなことはない」と話したという。日立の幹部は先ごろ、日立GEの先進的な原子爐設計案が「公平な扱い」を受けると信じていると述べた。