BRICSビジネスフォーラムが3日、國內外から約1000名の経済界代表を招いて開催された。習近平主席は基調演説で、BRICS諸國の経済発展と協力強化に向けたビジョンを示した。世界経済の調整とモデル転換が要の時期に差し掛かるなか、フォーラムは発展への複數の新たなシグナルを発信した。
シグナル1:相互補完的関係の中でウィン?ウィンを実現、協力の中で新たな成長分野を開発
フォーラムでは、産業の構造改革推進が各國の経済界代表の関心の的となった。BRICS5カ國(ブラジル、ロシア、インド、中國、南アフリカ)の発展への道筋はそれぞれ異なるものの、対外戦略の連係と経済での相互補完を強化することは、共通した戦略だ。
中國人民大學重陽金融研究院の王文執行院長は、「近年、ブラジル、ロシア、南アフリカの経済成長率がやや低下したりしているが、必ずしも中國との協力が後退しているわけではない。BRICS諸國に対する中國の投資、エネルギー、貿易は全體として急速に成長しており、まさしく協力の重要性を示している」と述べた。
産業構造の相互補完以外にも、共同で開発した新たな経済成長分野がBRICS諸國に互恵協力の成果をもたらす。今回のビジネスフォーラムは「ブルーエコノミー」に焦點をあてた。BRICSビジネスフォーラム組織委員會主任と中國國際貿易促進委員會會長を兼任する姜増偉氏は、「BRICS諸國にはいずれも長い海岸線があり、ブルーエコノミーを発展できる潛在力がある。この潛在力を掘り起こせば、BRICS諸國の新たな経済成長分野の構築につながる」と語った。
シグナル2:更なる貿易の利便性向上、世界の経済規模拡大へ
中國商務部の王受文副部長は、「BRICS5カ國の経済規模は世界全體の23%を占めるが、対外貿易の占める割合は16%に過ぎない。経済規模と比較すれば、貿易の成長潛在力は非常に大きい」と指摘する。
今回のフォーラムでは、世界経済成長の原動力が不足し、保護主義が臺頭するなか、如何に協力の枠組みを整え、協力分野を開拓、BRICS諸國の相互補完性と多様性を充分に発揮して試練に対応するかが、経済界代表の注目の的となっている。
BRICS諸國のEポート?ネットワーク構築、「BRICS諸國投資便利化綱要」の批準から、「BRICS國際サービス貿易協力ロードマップ」の作成、電子商取引協力の具體的行動推進、――まで、參加者はBRICS廈門サミットの経済貿易分野での成果に期待している。BRICS諸國の貿易利便性向上、世界経済規模の拡大により、より多くの國の人々がチャンスを共に享受できることを目指す。