北京時間17日午前1時59分、月探査機「嫦娥5號」の帰還モジュールが月のサンプルを攜え、內蒙古自治區四子王旗の予定エリアに安全に著陸した。月探査事業嫦娥5號任務が順調に成功した。世界各國の宇宙機関と専門家が中國の宇宙の成果を評価し、中國との協力に期待している。
米CNNは「中國は月のサンプルの一部を他國の科學者と共有する。中國政府は、回収後の嫦娥5號帰還モジュールを北京に空輸した後、関連する分析?研究活動を開始すると発表した。中國は他國と月のサンプルの一部を共有し、國際月科學研究基地を建設すると表明した」と報じた。
ワシントン大學宇宙科學センター地球?宇宙科學センターの科學者は、CNNに「嫦娥5號が持ち帰る月のサンプルは、月の10?30億年に渡る歴史の空白を埋めるため役立てられ、かつ月の経済的価値を持つ資源に関する手がかりをもたらす。これらのサンプルは寶の山になる。私は中國の同業者がこの非常に苦しい任務を終えたことに敬意を表する。採取されたこれらのサンプルの分析によって得られる科學の結論は、長年に渡る重大な遺産になる」と話した。
嫦娥5號が月のサンプルを攜え順調に地球に帰還したことについて、多くの國際宇宙機関と専門家が祝意を表し、高く評価している。嫦娥5號帰還モジュールが著陸に成功してから1時間もたたないうちに、歐州宇宙機関がこの情報を転載し、かつSNSで「嫦娥5號、おかえりなさい」と投稿した。ロシア?スプートニクの17日の報道によると、ロシア科學アカデミー宇宙研究所の科學研究責任者は「これは非常に素晴らしい……(中略)……中國は計畫的に控えめに目標に向け邁進している。中國は宇宙事業の先端を走っている」と述べた。
韓國の聯合ニュースは17日、次のように稱賛した。中國は米ソに続き月の土壌を持ち帰った3番目の國になった。その成功は決して偶然ではなく、國全體の支持と毎月2回以上の打ち上げ活動の蓄積が背景にある。中國は宇宙の飛躍を実現するため、昨年は34回の打ち上げを行った。今年は月探査機及び新型ロケットの40回以上の打ち上げを行っている。中國の研究者の粘り強さには驚嘆させられる。帰還モジュールと月探査モジュールの宇宙ドッキングだけでも、中國の科學研究者は661回の訓練を行った。宇宙ドッキングの失敗を防止するため、中國の科學研究者は35の故障対応プランを策定していたが、結局1つも使わなかった。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2020年12月18日