中國の毎年中期に開かれる消費の祭典、ショッピングイベント「618」が閉幕した。
18日までに5億人以上のユーザーが「京東618」で注文し、取引額が10億元以上のブランドが83にのぼっている。「天貓618」での取引額が1億元以上のブランドは365で、190萬のタオバオ中小ストアの取引額が前年同期比で約倍増した。
この一連の數字は、中國の巨大な消費市場の旺盛な活力を裏付けた。「618」は現在の中國経済の多くのホットワードを示した。
ホットワードその一 下取り
中國経済は近年急成長し、耐久消費財が全面的に普及し、浸透率がスムーズに上がっている。自動車及び家電の更新と世代交代は1兆元規模の市場空間を創出できる。
「618」と「下取り」が重なり、消費の需要の新たな拡大をけん引した。京東は20以上の省?直轄市級政府と共同で消費者への補助を拡大した。北京市、河北省、湖北省、西安市、深セン市、広州市、海南省の家電?家庭用品下取り取引額は前年同期比で約倍増した。
蘇寧易購が発表したデータによると、蘇寧易購の6月8-10日の「下取り」注文量は135%増加した。1萬元以上の高級テレビの販売額は前年同期比126%増で、グリーンで省エネなエアコンの販売量は98%増。
國務院発展研究センターの王微研究員は、「下取り新政策の全面的な実施に伴い、各社の意欲が引き出され、市場が効果的に刺激される。消費の持続的な回復と拡大に重要な促進力を生む」との見方を示した。
ホットワードその二 國貨潮品
今年の政府活動報告は、スマートホーム、文化?娯楽?観光、スポーツイベント、國貨「潮品」などの新たな消費の源を積極的に育成すると強調した。
データによると、可復美や林清軒などの國貨コスメブランドは天貓プラットフォームで、セール初週だけで昨年の「ダブル11」全體の売上を上回った。ハイセンス、TCL、シャオミ、ハイアールなどの多くのトップ家電ブランドは、拼多多の「618」大セールの初週で売上が10億元を突破した。
「618」タオバオアパレル若者ニュートレンドランキングに登場したキーワードの一つは「國風」だ。夏に適した、國風要素を取り込んだ各種衣料品がランクインした。
中國國際経済交流センターの王一鳴副理事長は、「國潮」ブランドの臺頭と高品質の生活の追求が合流したと見ている。今後は消費構造高度化の新たなチャンスをつかみ、「國潮」製品の高級化と品質化を促し、「國潮」ブランドの市場の潛在力を掘り起こし、市場の成長性を高め、人々の高品質の生活の需要をより良く満たすべきだという。
ホットワードその三 新たな質の生産力
「618」からは、中國企業による新たな質の生産力の発展の実踐を観察できる。
京東産発は倉庫の屋根を太陽光発電に利用し、サプライチェーンに持続的にグリーンエネルギーを提供している。「京東618」の期間中、京東産発パークが自ら設置した太陽光発電所の発電量は373萬kWhにのぼった。
人工知能(AI)の活用は、中小の業者にエンパワーメントできる。タオバオが自ら開発しリリースした公式AIアシスタント「Agent Quick」は、「618」向けに新たな機能を導入した。業者がセールの參加方法を理解できるようアシストし、商品マーケティング素材を大量生成?補給し、セール參加のハードルを下げた。
また京東物流の新たな質の生産力も全面的にサプライチェーンの各所に浸透している。全國に設置された40ヶ所以上の「アジア1號」スマート産業パーク、數百のスマート倉庫、スマート仕分けセンター、各種スマートソフト?ハードウェアの総合的な導入により、急増する大量の注文に余裕を持って対応。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2024年6月20日