「生命時報」によると、現代社會では、人々は仕事に忙しく、勉強に疲れ、大きなストレスを抱えており、毎日の生活の中で十分かつ質の高い睡眠を確保しようとしても、実際にはなかなか難しい。都市部では望むと望まざるとに関わらず、祝休日に寢だめをする人が増えている。睡眠不足を補うのに、このようなやり方は効果があるのだろうか。
上海中醫失眠癥醫療協力センターの司明副主任によると、睡眠不足を補えば、確かにある程度は睡眠不足による問題を解消できるが、どれくらい補充すれば効果があるのかについては様々な意見がある。
一般的な理想の睡眠時間は8時間で、自然に目覚め、目覚めが爽やかであれば、睡眠が足りて、眠りの質も高いことの証拠になる。だが多くの人は平日は仕事が忙しく、つき合いも多く、6時間ほどの睡眠しか取れない。不足分は補わなければならず、そうでなければイライラして情緒不安定になり、注意力も散漫になる。皮膚の老化が進んだり、免疫力が低下するなどの問題につながる場合もある。
司副主任によると、一般的に睡眠不足を補うには次の2つの方法がある。一つは晝寢、もう一つは週末に睡眠時間を増やすというやり方だ。晝寢は晝食後に15~30分の仮眠を取る。こうすれば睡眠不足を補うことができ、夜に一時間多く眠るよりも質の高い眠りが得られる。週末に睡眠時間を増やす場合は寢過ぎてはいけない。一日當たりの睡眠時間は10時間以內にとどめ、夜12時前に寢て翌朝10時前に目覚めるのがベストだ。睡眠が確保されれば、心がふわっと軽くなる。週末に寢だめをする人の中には、午前中から午後まで眠ったり、午後から晩ご飯前まで眠ったりする人がいるが、これでは頭がふらふらしたり、ぼーっとしたりして、かえって逆効果だ。次の日以降の規則正しい睡眠にも悪影響をもたらす、
注意しなくてはならないのは、補える睡眠不足は、短期間の睡眠不足だけだということだ。數十日間も睡眠不足が続けば、身體は疲労困憊し、何らかの問題が起きる可能性もあり、こうしたケースは一時的な睡眠補給でカバーできるものではない。
「人民網日本語版」2008年9月1日
|