中國科學院國家授時センターはこのほど陝西省東北部の蒲城県にある授時部で、配信コントロール技術と総合実験研究のプラットフォームを立ち上げる式典を行った。「科技時報」が3日伝えた。
この配信コントロール技術と総合実験研究のプラットフォームを立ち上げるプロジェクトは、國家タイムサービスセンターが打ち出す3期革新事業のうちの重要なプロジェクトのひとつで、將來的に授時部の多機能性を主體としたシンボル的な建物が完成し、標準時配信コントロールなど基礎的かつ將來性のある研究がより秩序よく展開できるようになる。授時部は、國家授時センターの重要な支部であり、標準時配信コントロールシステムなどのほか、中國で唯一の長?短波標準時配信システムと現在運転テスト中の低周波タイムコードによる標準時配信システムを備え、なかでも長?短波標準時配信については「中國科學院國家大科學運行プロジェクト」にも列挙されている。
授時部は、主に中國の標準時配信の任務を受け持つとともに、それと密接に関わるシステム稼動技術や設備の技術改造、グレードアップを展開するほか、システム機能の拡張や新システムの構築などの研究?実験も手がけている。このほかにも中國の総合原子時のデータ交換や比較対照作業、時間周波數コントロールの研究などを進める、中國の重要な時間周波數配信サービス基地として知られる。
「人民網日本語版」2009年8月3日 |