ノーベル物理學賞受賞者で米國籍中國系物理學者の丁肇中教授がこのほどスイス?ジュネーヴにある歐州原子核研究センターで、宇宙にある反物質と暗黒物質の探索に用いるアルファ磁気分光計(AMS02)を、2010年7月29日午前7時30分(米國東部時間)に米ケネディ宇宙センターからSTS-134のエンデバー號で打ち上げ、國際宇宙ステーションに送り、3年にわたる探索の旅を始めると発表した。科學時報が10日伝えた。
AMS02は重さ6700キログラム、中國の各機関が開発に參加した。なかでも中國科學院高エネルギー物理研究所と中國運搬ロケット技術研究院がフランスとイタリアの2機関と協力して開発したAMS02電磁カロリメータは、エネルギーがTeVに達する電子と光子を測量でき、暗黒物質を探すのに重要な探測器。中國科學院電工研究所をはじめ、上海交通大學、東南大學、山東大學、中山大學、それに臺灣の「中央研究院」物理研究所、「中央大學」、中山化學研究院などがAMS02國際協力に參加した。
AMS02はすでに組み立てを終え、まもなく歐州原子核研究センターでビームテストを行った後、歐州宇宙研究機構のオランダにある歐州宇宙技術センター(ESTEC)環境試験センターに運ばれ熱真空試験が行われる。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年11月10日