米科學専門誌「米國科學アカデミー紀要(PNAS)」(電子版)で現地時間の21日、中國?東北大學地質學部の鞏恩普教授率いる中米研究チームが新たに発見した、中國の遼西(現在の遼寧省西部一帯)に1億2500年前に生息していたシノルニトサウルス(中國鳥竜)が毒牙を持っていたという研究內容が発表された。鳥類の祖先が毒牙を持っていたという発見は初めて。科學時報が23日伝えた。
シノルニトサウルスはドロマエオサウルス類に屬し、ヴェロキラプトルに近く、有名な熱河生物群に入る。様々な動物たちと中國東北部の森林で共同生活し、もちろんその中には原始鳥類や恐竜も含まれる。鞏教授は米カンザス大學のパートナーと中國のシノルニトサウルスの形態學と生態學を研究していた際、その上あごの外側に特別なくぼみがあり、上牙の外側にも垂直に近いくぼみがあることに気付いた。このことから研究者らは毒蛇や毒を持つトカゲ(南米に分布するアメリカドクトカゲなど)にもこれと似たような骨格形態の特徴があることを連想。上あごの骨のくぼみが毒液腺のあった場所とみられ、毒液腺は上牙の外側のくぼみの毒液管とつながり、噛み付いた獲物の體內に毒液をしみ込ませる仕組みになっていたとみられている。また、シノルニトサウルスの牙歯が長いのは鳥類を捕える際に羽毛を突き抜いて體內に牙歯を食い込ませるためだったのではないかと推測している。
毒牙の発見は、古動物の行動研究にとって興味深いだけでなく、中國の熱河生物群にはもっと重要で興味深いテーマがあり、古生物學の學者らの発見と解明が待たれていることがわかった。(編集KA)
?人民網日本語版?2009年12月24日