新型コロナウイルスの防疫期間中、多くの博物館と蕓術館がオンラインで展覧會開催のモデルをスタートし、展覧場所や文物を館內からオンラインに「移動」させた。中國國家博物館、敦煌研究院などの博物館はECサイトと連攜して中継放送を開始した。
中國青年報社社會調査センターとアンケートサイトが先日共同で実施したアンケートによると、2009人中85.2%が「オンライン展覧會」の利用経験がある。
このうち、88.7%が「満足している」と回答。オンライン展覧會にインタラクション性の強い內容が増えることを望む人は53.4%に達した。回答者の內訳は、一線都市と二線都市がそれぞれ28.9%と44.4%、三?四線都市は21.1%、県?町は4.1%、農村部は1.5%。2000年以降生まれは6.1%を占め、90年代生まれは37.5%、80年代生まれは44.4%、70年代生まれは9.3%、60年代生まれは2.3%、そのほかは0.5%となっている。
回答者の82.5%が「オンライン展覧會」の利用経験あり
遼寧省出身の大學3年生の金希さんは、「カルチャー関連の展覧會に非常に興味あるが、普段は勉強が忙しく、見學したい展覧會が他の都市で行われる場合は、都合がつかずに見にいけなかった。最近、各博物館がオンライン展覧會を開催し、私の願いがかなった。このような形式はとてもすばらしいと思う。故宮の公式アカウントをフォローし、仮想現実(VR)機能を通して大好きな時計展覧會、ジュエリー展覧會を體験できる。そのほか、公式サイトに各展覧館の専門エリアがあり、『清明上河図』を検索した。畫像を拡大すると、非常にはっきりしている。一部の磁器は360度回転でき、各角度から観賞できる」と話した。
また、金希さんは、「オンライン観賞」の最大なメリットは時間と空間に制限されず、いつでも観賞できる點だと話す。「私たち學生は休日以外、他の都市に展覧會を見に行くチャンスは少ない。オンライン展覧會があれば、非常に便利。以前、『清明上河図』が故宮に展示されたとき、見學者の行列ができた。今は、自分一人でパソコンの前に座り、じっくり観賞できる」と述べた。
「オンライン展覧會」の見所について、69.7%が「展覧時間の影響を受けず、いつでもどこでも観賞できる」、59.5%が「列に並ぶ必要がなく、より便利」、52.9%が「近距離で展覧品の細かい部分を観賞できる」と回答した。そのほか、沒入効果があり、臨場感があるという回答は44.6%、豊富な技術元素があり面白いという回答は38%を占めた。
復旦大學博物館の館長、復旦大學文物?博物館學部の鄭奕準教授は、「オンライン展覧會の開催は、業界の突発的公共事件への対応方法の一つだが、一時的なものではなく、幅広い市場余地がある。また、展示品をデジタル化し、ソーシャルメディアを通して交流することは、ここ數年來、世界の博物館が力を入れていることだ」と記者に話した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2020年6月12日