日本翻訳家協會常務理事から
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親愛なる中國の皆様へ
この夏、アジアで最初に開催される、FIT國際翻訳家連盟世界大會に御盡力下さっている、全ての皆様に心から感謝申し上げます。
オリンピックも同じ時に開催されますね。世界中から沢山の方が中國に集ります。異文化間の相互理解を第一の目標として設立されたFITにとってこんなに嬉しい事はないと思います。そのような機會を作って下さった中國に対して、日本もアジアの一員として、深く感謝しています。
日本翻訳家協會は、1953年7月に創立、ユネスコの中に國際翻訳家連が設立されたのに合わせて、パリの日本館館長、鈴木信太郎を第一回國際翻訳家連盟世界大會に參加させました。それ以來、世界大會は歐州とそれ以外の地域とで交互に開催されています。日本も何度か開催を促されましたが、日本翻訳家協會はその力がないので、殘念ながら辭退して來ました。
ですから、前回の世界大會で中國での開催が決まった時は本當に嬉しかったのです。
私は、1995年8月、北京で開催された第1回「アジア翻訳家フォーラム」に日本翻訳家協會の代表として參加しました。その時の主議題は「版権」で、議長は現在、中國翻訳協會副主席の黃友義氏でした。
會議の後、黃さんや韓國の方さん達と、アジア大會を3年に1度開催する事を討議したのが、昨日のように思い出されます。
それ以後に開催された、第2回の韓國、第3回の香港のアジア翻訳家フォーラムには連続して出席しました。
「1997年~2002年」の間、FIT國際翻訳家連盟の理事でしたので同じFITの林(Mr.Lin Wusun)理事、間(Mr.Han Jianguo)理事、韓國の方さんとは親しく「アジア地域センタ-(ARC)設立」を検討しました。
「実際に人が集るアジア大會は開催が大変なので3年に1度になるが、アジアの中で、もっと活発にコンピュ-ターを通して情報を交換しよう」ということになって"VIRTUAL ASIAN REGIONAL CENTER" (VARC) を設立しました。
イタリーのシシリ-島での理事會で決めたのです。ロゴも決まって本部は中國に置く事になりました。現在活発に活動しているFITの地域センターは歐州地域センター(ERC)と北、南米とカナダくらいです。VARCは設立はしましたが実際に活動する事がない內に、次のアジア大會が來て、そのままになっています。上海では、この時のロゴも持參してVARCの御相談をしたいと思っています。
個人的には北京大會でとてもお世話になった方々にお會い出來るのを楽しみにしています。當時のモンゴル翻訳家協會の會長さんは娘さんと一緒に北京ダックの美味しいお店に連れて行って下さいました。今度は私が娘を連れて行きますので上海の美味しい日本料理を御馳走したいと思います。お元気でしょうか?
休日に親切に北京を案內してくれたリュウ永花さん、可愛い學生だったのに今は中國翻訳協會の秘書課に勤務している女性の方、Mr.LI YASHU、Mr.WENLI ZHAO、林御夫妻、間さん、他にも沢山のお世話になった方々、亡くなった、葉水夫さん、皆さんにとてもとてもお會いしたいです。
日本翻訳家協會 常務理事
葉谷渥子
「北京週報日本語版」2008年7月