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四川被災地に小學校を寄贈する建築家迫慶一郎氏 |
発信時間: 2009-05-12 | チャイナネット |
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北京の「建國門外SOHO」など、中國で數多くの建築を設計している日本人建築家の迫慶一郎氏は、昨年から四川省綿竹市剣南鎮春溢街で小學校の寄贈プロジェクトを展開している。 仮設校舎で綿竹市春溢街の小學生たちと この「綿竹市春風中日友好小學」と名付けられた小學校は、去年の11月9日に著工式が行なわれ、「薄板鋼骨工法」という日本の耐震技術が用いられている。 四川大地震の1周年に際してチャイナネットは、迫慶一郎氏に小學校寄贈プロジェクトの進展や中國での事業展開について話を聞いた。 1、設計のヒントは福建省にある客家の土樓 綿竹市春風中日友好小學の模型寫真 綿竹市春風中日友好小學の模型寫真 ――このプロジェクトを始めた理由について。 去年の四川大地震の発生後、多くの建物が壊れ、たくさんの子供が亡くなったのを知り、本當に心が痛みました。そしてお金を寄付をしようとも思ったのですが、何百元かを寄付するよりは、もっと大きなことができないだろうかと考えたのです。 私は、中國を拠點に建築を始めた日本人建築家の中で一番古いと思います。このプロジェクトの実施は大変なことで、私自身も経験したことがないし、それでなくてもいつも忙しいのに、もっと忙しくなるのだろうかと思うと少しためらいましたが、やはりこれは自分の使命だと思い、そういう気持ちも強くなって始めることにしました。 ――小學校の設計は教室が中庭を取り囲むように建てられている集中型配列方式ですが、このモチーフのヒントは? 小學校がいったいどういう場所なのかということを根本に考えました。小學校という場所は、6歳から12歳までの子供たちが初めて社會生活を學ぶ場所で、そのための學校とはどういう形であるべきなのか。そのために參考にしたのは、福建省にある客家の土樓や、世界中にある原始的な集落です。 原始的な集落の真ん中には必ず広場があり、その周りに家が並んでいます。情報交換のない何百年前から人類はみんな同じようなことをしてきました。ということは、人が集まって生活するという基本的な構造や基本的な配列は、原始的な集落にあるのではないかと考えたのです。ですからそれを今回の小學校のデザインにしました。日本の小學校にもあまり見られない珍しい形です。 |
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