青島市検験検疫局がこのほど、日本人形の木製部品の検査を行ったところ、貨物にあった黃色の部品から1キロ當たり760ミリグラムの溶性鉛が見つかり、1キロ當たり90ミリグラム(744.44%)という國際基準を大幅に上回っていた。また溶性クロムも1キロ當たり145ミリグラム見つかり、1キロ當たり60ミリグラム(141.67%)という國際基準を上回っていた。同貨物は計792キログラム、約3865ドル分。日本から輸入された人形の木製部品から青島當局が基準以上の重金屬の検出したのは初めて。中國広播網が伝えた。
日本人形は日本で広く置物として普及しており、最近では徐々に中國市場でも人気がでていた。一般的には木の骨格に 厚い色付けが施してあり、この色に重金屬が使われている。鉛の成分が基準値を超えると、神経系統や生殖系統、免疫系統に支障をきたす恐れがあり、知能の発育や身體の成長にも影響する。また基準値を超えたクロムには毒性があり、特に六価クロムは皮膚の粘膜を破壊し、皮膚炎や濕疹、気管支炎、鼻炎を引起し、ひどい場合にはガンになるといわれる。このため、青島當局では法に基づき対象となる日本人形の木製部品を廃棄処理した。
青島稅関で初めて重金屬の基準値が超えた日本人形の木製部品が見つかったことを受け、各方面がこれを高度に重視、関係部門は日本人形の検査を強化して不合格品の輸入を厳重に警戒し、人々の健康と企業の経済的利益を確実に守っていく考えだ。
?人民網日本語版?2009年12月9日 |