北京市労働模範?先進業務者1241人が20日発表され、今回初めて北京戸籍を有していない124人も選ばれ、その中に日本人1人を含む外國人2人も選出された。
北京市「労働模範」は市政府が労働者に與える最高の栄譽。5年に1回選出される。今年は初めて北京戸籍を有していない労働者も選出対象となり、計126人が選出され、その中に2人の「外國人労働模範」が含まれた。「外國人労働模範」に選ばれたのは、日本人の岸明氏とフランス人のリュック?ピカード氏。いずれも醫薬衛生分野の専門家で、ピカード氏は國外滯在中のため表彰には欠席した。
岸明氏(56)は元大正製薬の技術管理職で、現在は北京開発區にある泰徳製薬有限公司で高級顧問を務める。岸氏は動脈硬化治療薬として病変した部位に直接到達する「薬物ミサイル」とも稱される薬品の研究開発を指導、中國醫薬界の空白分野を補った。岸氏は20日、通訳を通じ、「新京報」のインタビューに応じた。
記者:初の「外國人労働模範」のお一人として、この栄譽をどのように受け止められましたか?
岸明氏:北京で働く外國人として、北京市政府が下さったご褒美であり、非常に感動しています。またこれは勤務先の社員の皆さんのお力添えによるものです。北京市政府は非常に開放的であり、私共のような外國人にも機會を與えてくださいました。私の妻、子どもは皆日本にいます。受賞についてはもうメールで知らせました(笑)。
記者:5年前に勤務先を退職され北京にいらっしゃったそうですが、當時はどのようなお考えで?
岸明氏:1994年に何度も北京に出張に訪れた際、ここは気候が良く、ご飯は美味しいし、北京の人達もとても良い印象を與えてくださいました。5年前、私は定年まで海外で働きたいと願い、北京を選びました。
記者:退職されるまで、今後もご自身のノウハウを北京の同僚に伝えられていくおつもりですか?
岸明氏:60歳まで、あと5年間働きたいと思っています。限られた時間を生かし、自分が一生を掛けて積み重ねてきた経験をここの同僚に伝えた後、日本に戻って晩年を過ごしたいですね。
「人民網日本語版」2010年4月22日