中國のジニ係數(shù)、本當(dāng)に警戒ラインを超えたのか
趙剛さんは、ある國有持ち株企業(yè)の部門管理者を務(wù)めている。稅引き後の年収は80萬元(約1,043萬円)以上で、住宅手當(dāng)、自動車手當(dāng)て、書籍費、フィットネス費、休暇手當(dāng)て、年金保険の補充など様々な「福利厚生」を合わせると、手取りは百萬元(約1,304萬円)を超える。
趙剛さんの高校時代の同級生の小燦さんは、中國中部のある市の加工企業(yè)で働いている。企業(yè)の業(yè)績は良く、年収は4萬元(約52.2萬円)ぐらいで、當(dāng)?shù)丐扦细邊腚A層に屬する。「収入の3分の1は住宅ローンの返済に、3分の1は子供の學(xué)費と両親の看病に使っている。消費を拡大すると國は言っているが、これだけの収入ではどうにもならない。生活のプレシャーが大きい」と愚癡をこぼす。
趙剛さんの小學(xué)校の同級生の王倍さんは、故郷で農(nóng)業(yè)に攜わっている。暖かい時期は農(nóng)産物の栽培や魚の養(yǎng)殖をするが、寒い時期は鉄道でアルバイトをする。年中働きづめで大変だが、収入は2萬元(約26.1萬円)ほどで、趙剛さんの1週間の収入にも及ばない。
3人の収入のこれほどの大きな差は、中國の住民所得格差が次第に拡大していることを如実に現(xiàn)している。このように都市部や農(nóng)村部、業(yè)界によって所得格差は拡大し続けており、各地の企業(yè)と雇用者の間で給料引き上げをめぐる交渉が増えている。これを背景に、日本厚生労働省と中國人民大學(xué)法學(xué)院の共催による「中日労働政策と法律討論會」が29日、北京で開催された。
「中日労働政策と法律討論會」
會議で、日本の労働法専門家の浜口桂一郎氏は正規(guī)労働者と非正規(guī)労働者の待遇の違いに関する発言をした。その後、北京師範(fàn)大學(xué)収入分配と貧困研究センターの李実主任は、「日本の問題は正規(guī)労働者と非正規(guī)労働者の問題に集中していることを聞き、日本の狀況がいかに簡単なのかと思い、羨ましくてたまらない。それに比べて、中國の狀況ははるかに複雑である」と感想をもらした。