スクール風(fēng)景
中國人女性と日本人女性のカラーに対する感覚の違い
――同じアジアですけど、中國人女性と日本人女性のカラーに対する感覚にどのような違いがあるとお考えですか。
アジアカラーコミッティーが2004年に発足しました。第1回は北京で行われ、私も參加しました。第2回は東京、第3回はソウルと、毎年持ち回りで開催されてきました。
その折の各國の提案色、つまり消費者に受け入れられるであろう色の発表がありましたが、中國、韓國はやや似ていて、赤や黃色を中心とした原色系の色が多かったです。それに対して、日本は黒、グレーを中心としたモノトーンが多く、原色は皆無でした。
特に、それはとりもなおさず東京の色なのです。関西、特に大阪の人の好みはむしろ、中國、韓國に近く、地味な東京の色を嫌います。
色の好みは、環(huán)境色に影響されることが多いと考えられます。流行歌と同じで、いつも聞いている音は初めはそれほどでもなくても、聞いているうちにだんだん馴染んできて、心地良かったりするのと同じだと思います。洋服で言うと、母親が好んで著せてくれた色は馴染みやすかったり、目に映る周りの色が安心感を生んだりしますよね。個々人、本當(dāng)は違うはずなのですが、後天的に環(huán)境色で塗り替えられてしまうことも事実です。
カラーコーディネートの昔と今