日本の菅直人內(nèi)閣は30日午前に総辭職した。同日午後に衆(zhòng)參両院で行われた指名選挙で民主黨の野田佳彥新代表が第95代、62人目の首相に選出された。
野田氏は田中角栄元首相の就任時と同じ54歳で、安倍晉三元首相に次ぐ戦後2番目に若い首相だ。野田氏は「政治家の揺りかご」とされる松下政経塾の第1期卒業(yè)生であり、同塾出身者初の首相でもある。野田氏は30日、9月初めに組閣する方針を発表した。代表就任と首相就任の両演説で野田氏は自らを「ドジョウ」にたとえた。目立たずとも低姿勢で仕事に沒頭し、一歩一歩前進させる「ドジョウの政治」をやり抜くとしている。
◇黨內(nèi)と國會の「二重のねじれ」を緩和
2年前の8月30日、民主黨は政権交代を?qū)g現(xiàn)し、初めて與黨となった。2年後の同日、民主黨3人目の首相が選出された。最近の世論調(diào)査では、民主黨の支持率は自民黨を明らかに下回っており、民主黨政権は崩壊の瀬戸際にある。野田氏は菅前首相の失敗の二大教訓(xùn)--黨內(nèi)の団結(jié)不足と黨外との調(diào)整不足--を汲み取り、就任後まず、民主黨の直面する二大「ねじれ」の解消に著手する。1つは「黨內(nèi)のねじれ」で、黨內(nèi)団結(jié)の実現(xiàn)を目指す。もう1つは「國會のねじれ」で、野黨との対話や政策調(diào)整に努める。黨內(nèi)団結(jié)の実現(xiàn)は言うは易く行うは難しだ。菅前首相も就任時に「派閥にとらわれず、挙黨一致を?qū)g現(xiàn)する」と表明したが、実際の行動では「脫小沢」路線を歩み、ついには野黨の提出した內(nèi)閣不信任案に與黨議員が賛成票を投じるという気まずい事態(tài)の寸前にまでいった。過去の苦い経験を今の教訓(xùn)とする。野田氏は黨代表就任後「派閥にとらわれず、恩讐を乗り越える」と表明。小沢派議員は野田氏の言動を見る考えを表明した。
野田氏の就任後第一の課題は、黨執(zhí)行部人事の決定だ。野田氏は「黨內(nèi)融和の象徴」として輿石東參院議員會長に黨ナンバー2の幹事長就任を打診した。幹事長は黨內(nèi)の資金や人事を握っており、強大な権力を持つ。小沢一郎氏との関係が非常に深い輿石氏の起用は、小沢派に休戦と和解の誠意を見せたに等しい。輿石氏は野田氏の申し出を受け入れた。野田氏は続いて前原誠司前外相に黨ナンバー3の政調(diào)會長就任を打診した。政調(diào)會長は野黨との政策協(xié)議を擔(dān)當(dāng)する。前原氏の得意分野は安保と外交で、自民黨の石破茂政調(diào)會長と重なる。前原氏の起用は野黨との協(xié)議を加速するねらいがある。「親小沢派」の代表的人物である輿石氏と、「反小沢派」の代表的人物である前原氏を同時に起用することで、バランスをはっきりと示すと同時に、相互牽制を?qū)g現(xiàn)できる。輿石氏は以前、黨執(zhí)行部が小沢氏に科した黨員資格停止処分の解除を主張した。このため、輿石氏の幹事長就任後に黨內(nèi)紛爭につながる危険な一手が打たれる可能性を指摘する聲もある。