■苦心して決めた閣僚人事
新內(nèi)閣について読売新聞は「重量級の人物が次々に消えた。留任の鹿野道彥氏、細野豪志氏、蓮舫氏、玄葉光一郎氏を除けば、政治に無関心な國民の大部分は『誰?』と目を見開くだろう」と評した。
今回の閣僚人事については野黨陣営の反応も冷ややかだ。ある自民黨議員は「野田首相は中間派と実務派を起用したが、その多くに入閣経験がない。しかも財務相、外相その他重要閣僚は、そのポストに就く専門性を備えているのか疑問だ」としている。
民主黨內(nèi)の評価も分かれる。小沢一郎氏や平野博文氏が「黨內(nèi)団結に配慮したもの」と評価する一方で、「新鮮さや意外性に欠ける」として民主黨の反撃への効果を疑問視する黨員もいる。
■活力をもたらせるのか?
専門家は新人の起用について、打診しても応じてもらえず、選ぶこともできないという、黨內(nèi)での野田氏の苦しい立場を反映していると指摘する。また、多くのポストが最後の段階でようやく決定したことは、民主黨內(nèi)にすでに「使える者がいない」という困った狀況を反映しているという。
「野田氏の黨內(nèi)調(diào)和、各派の利益への配慮には、実は新しい発想はいくらもなく、內(nèi)閣を『大皿のオードブル』にしてしまっている。首相に資源をまとめる能力があるのか、はらはらさせられる」との分析もある。輿石氏は8月30日、小沢一郎氏の黨員資格停止問題について見直す考えを改めて表明した。小沢氏に対する処理とその政策路線は黨內(nèi)に禍根を殘す恐れがある。
野田氏は「わが政権構想?今こそ『中庸』の政治を」で、與野黨が一致協(xié)力し、大連立または閣外協(xié)力することを提言。官僚の力を借りる一方で、自らの「政治的抱負」も必要という政治理念を示した。だが野黨の自民黨と公明黨はこの提言を受け入れておらず、新內(nèi)閣には國民新黨の閣僚が1人留任しただけだ。自民黨の谷垣禎一総裁にいたっては、第3次補正予算案成立後の速やかな衆(zhòng)院解散?総選挙を求めている。このことも歩み始めたばかりの野田內(nèi)閣に暗い影を落としている。
「人民網(wǎng)日本語版」2011年9月6日