中國社會科學院日本研究所の王屏研究員は「実は民主黨の分裂はとっくに人々の視野に入っており、時間の問題に過ぎない。組織整備の手薄な民主黨が政策を推し進めるのは容易でなく、內部統制の緩みが政権の安定をさらに難しくしている。黨執行部の価値観や國家発展戦略上の意見の隔たりによって、民主黨は政策決定時に力が不足し、誤った判斷をすることすらある」と指摘する。
民主黨の國家統治の理念と方策は日本政界の思想革命、制度刷新とすら言える。だが殘念なことに、その理念と政策は3年間の執政期間には実現されず、指導者の交代に伴い初期の政策?主張から次第に遠ざかってすらいる。野田內閣の「消費稅引き上げ」方針は、小沢、鳩山両氏の提唱した黨の基本路線「國民の生活が第一」に完全に背離している。民主黨の変節は誰の目にも明らかだ。こうした中、民主黨の分裂と政界再編が大きな流れとなっている。
次の総選挙では二大政黨のどちらも単獨過半數の確保は困難だ。連立政権や極端な政黨が出現しても人々は驚かないはずだ。
「人民網日本語版」2012年7月3日