この民間の日本に対する自発的な感情は、中日関係の相互信頼の基礎が1980年代より、日本側からの破壊にあっているためだ。中國政府が30年間に渡り、変わることなく全力を盡くして中日友好を宣伝している間に、日本は絶えず次の三つの面から、中日関係の土臺を掘り崩してきた。これは歴史問題、臺灣問題、釣魚島（日本名?尖閣諸島）などの領土問題だ。特に歴史問題と釣魚島問題において、日本のさまざまな行為はすでに中國人の心理的な我慢の限界を超えている。

1970年代、中國は大局を考慮し、日本に対する政府賠償の責任追及を放棄した。これは中國の歴史に対する態度と、中日の次の世代の友好の決心を示した。その後の30數年に渡る、日本の中日関係における悪辣な行いは、この決心を水の泡にしている。特に中國の強制労働従事者や慰安婦の賠償の問題で、中國人は彼らの冷血さと、歴史に対する無視を目の當たりにした。

故に中國民間の日本に対する感情は、完全に日本側が點火したものだ。日本が中日関係の道で脇にそれる際に、一部の人は中國の対日感情という現象を目にするが、その根本的な原因を明らかにしようとはせず、むしろ中國の「反日教育」を口実にしようとする。これは理性的な反省という偽りの皮をかぶったデタラメと偽善である。（筆者：高望　人民日報海外版公式サイト――海外網特約コメンテーター）

「中國網日本語版（チャイナネット）」　2013年9月5日